社労士のChat-GPTへの楽観的な展望について疑問に思う

元プログラマ、現人事部のこぺんぎんです。

昨今のchatGPTの勢いには目を見張るものがありますね。

とりわけ士業はAIの到来で仕事を奪われると騒がれていますし、実際に定型業務のようなものはすでにシステムに置き換えられています。

では社労士の今後はどうなるのか?と疑問に感じ、いくつかの社労士先生のブログを読ませていただきました。

結論として、一貫して書かれていたのは、

「大雑把な回答は出してくれる」が、「個別対応はできない」「相手の感情はくみ取れない」

というものでした。

ですが、これに関して思うところがあります。

まず、どの先生も試しにChat-GPTを使用した結果の画面キャプチャを添えて上記のような感想を持っておられましたが、

Chat-GPTへの質問がそもそも大雑把です。個別対応を望むなら、こちらの状況などを詳しくChat-GPTへ与えながら質問を投げかけなければ希望する回答は得られないでしょう。

しかし現状では、そのように具体的に質問を投げても個別具体的な回答は得られないと思われます。

なぜなら今までの知識の蓄積がインターネット上では共有されていないから。

いままでコンサルしていたような社労士先生はわざわざインターネット上に、コンサルした会社の問題点や解決策などの情報を上げてないでしょう。

ですからChat-GPTも情報を得る手段がなく個別的な対応はできない状況にあるはずです。

一方でプログラムの世界は、ソフトウェアを共有するという文化があり、たくさんのシステムのプログラムが公開されていたり、問題点や解決策を個人のプログラマーがブログなどで共有しています。

なのでChat-GPTで既に○○のようなWebサイトを作ってと命令を出すと実際にサイトが出来たり、投資のシステムを作ってというと実際に動くものが出来たり、既存のプログラムのエラーを直してと命令すると直してくれたりと現実的に使えるものが出力されます。

では今後、こういった状況が社労士の分野ではどうなるのか、、、

先述したとおり、今までのコンサルされてきた内容などはインターネット上にわざわざ上がってはいないでしょうが、

逆にいえば、インターネット上に上げるだけで個別で具体的な回答をChat-GPT側が出してくれるようになります。

とすれば、どうでしょう。

そういった情報を上げるプラットフォームを持つサービスがリリースされて、数多の会社が参加し、自社の今までの問題点と解決策をインプットしたくさんの情報を持てるようになれば、問題を抱えた企業が質問を投げかけた時にAIが過去の似た事例を検索して個別で具体的な回答を投げ返してくれるようになるはずです。

そういったプラットフォームが出てくるのも近い未来のはずですし、そういうものに参加する会社もたくさん出てくるでしょう。コンサルで顧問契約する社労士よりそういったものへサブスク料を払う方が安いはずですから。

つまりは今まではインターネット上へのインプットが少ないためChat-GPTが有効な回答を出せないが、今後はインプットするメリットが増えるのに比例してインプットも増えChat-GPTに有効な回答を期待できるようになるはずです。

ちなみに「相手の感情をくみ取れない」については、こちらの感情を詳しくChatGPTに与えればいいだけです。。。