大企業の子会社 メリットデメリット|会社選び

 

本記事では、僕が現在働いている会社での経験から、大企業の子会社のメリットとデメリットを紹介します。

ぺんた

どんな会社にも良いところ、悪いところあるからねぇ
就活中で会社選びをしている人の参考になれるといいな!

ぴよた

僕が働いている会社について

まず、僕の現在働いている会社の紹介をします。

ある大手メーカーの技術子会社という立ち位置の中小企業になります。

仕事内容は、ほぼ全社員がエンジニアとして親会社や協力会社の製品開発を行っています。

MEMO

これ以降紹介するメリットデメリットは、僕の働いている会社に関する内容ですので、同様の企業すべてに当てはまることではないとは思いますが、傾向としては似通った部分もあるかと思いますので、参考にしてみてください。

メリット

メリットとしては、主に以下のようなものがあります。

  • 手厚い福利厚生
  • コンプライアンスがしっかりしている
  • 安定している

手厚い福利厚生

福利厚生は、基本的には親会社の水準で受けられています。

一般的な交通費の支給であるとか、社宅制度で家賃の数割を負担してくれたり、健康診断の無料実施、財形に関する制度が整っているのはもちろん、

インフルエンザの予防接種の金額負担、全国にある保養施設を安く借りられたり、また親会社の所有しているプロスポーツの試合観戦が無料であったりと、とても充実した内容の福利厚生です。

これは、同じ規模の独立した会社で働いている友人と話していても、優れた福利厚生であるなと実感できました。

コンプライアンス

コンプライアンスも、親会社と同等に守られています。

社員に対しても、サービス残業や、長時間残業をさせないように徹底した管理をしていたり、定期的にハラスメント防止のメールが全社員に回ってきたりと、コンプライアンスの意識は、今時の会社にしてはとても高いと思います。

安定

これが大企業の子会社の一番のメリットかと思います。

親会社に入るほどの学歴や実績がなくとも、親会社と同水準で安定しており入社しやすいという点で子会社が就活生に人気(本命か滑り止めかは置いておいて)なのだと思いますし、会社側もそこを重点的にアピールしています。

実際に、リーマンショックの時には仕事が枯渇してしまい、出社しても掃除をして一日を過ごすという時期があったにも関わらず、リストラは実施されなかったようです。

また、給料も年功序列制度がまだ色濃く残っており、その意味では長く腰を据えて働いていれば、給料もそれなりに上がる。という意味では安定しています。

しかし、近年はどんな大手企業でも、経営状況の悪化で倒産したり、海外企業に買収されたりと、確実に安定している企業があるとは言いにくい状況になってきましたので、安易に安定を求めるのは危険かもしれません。

デメリット

デメリットとしては、主に以下のようなものがあります。

  • 出世が頭打ち
  • 上層部が頻繁に変わり統制がとられにくい
  • 活気に満ちた社員が少ない

出世が頭打ち

出世は、僕の会社では基本的に、部長までとなっています。

それより上の役職は、すべて親会社からの出向者がなります。

ただし、部署によっては例外的に、部長の一つ上の役職になった方もいたり、逆に部長級ですら親会社の出向者がなっているところもあります。

会社としての歴史が長ければ、子会社出身者が取締役になれる可能性もあるそうですが、それでも親会社からの出向者が急に社長や各取締役に就くことに変わりはないです。

なので、出世という意味では、現時点では部長が限度であるということが目に見えた状態で働くことになっています。

上層部が頻繁に変わり統制がとられにくい

親会社からの出向者が取締役の役職につき、数年(基本的に2~3年)経つと、親会社に戻り、別の出向者がまたそのポストに就く。ということが恒例になっているため、

その時々の出向者によって働き方の方針が変わりますし、また子会社出身の重鎮(主に部長級)との摩擦が起こります。

特定の人が長い時間をかけて社長や取締役になれば、部下もコミュニケーションをとることができますが、急に出向してきてそのポストに就くため、コミュニケーション不足による摩擦が起きることが多々あります。

これは、出向者と仕事で直接関わる管理職などは働きにくさに大きく関わることだと思います。

また平社員でも、子会社出身の部長級と出向してきた取締役とのコミュニケーション不足による摩擦によってプロジェクトが思うように進行せず、仕事が止まってしまうというケースがありました。

活気に満ちた社員が少ない

これは、安定しているというメリットから生まれる副産物であり、さらに出世が頭打ちであるというデメリットにも関係することですが、

積極的にリスクをとって目立った成果を上げてやろう。という人がほとんどいません。

安定しているのにわざわざリスクとる意識になりづらいのと同時に、成果をあげたとしても出世する限度が見えていることが大きく影響していると思います。

とにかく、足並みを揃えよう。という意識が全体にいきわたっています。

まとめ

大企業の子会社は、安定というメリットがデメリットにも繋がっている側面が非常に強いと思います。

人によって、子会社で働くことが合う・合わないが大きく分かれますが、

腰を据えて長い年月をかけて着実に働きたいという人にはとても良い会社だと思います。

逆に、ガツガツ働いて成果を出したい人には合わないと言えます。

ぺんた

自分に合った会社で働くのが一番!