「デュピクセント」使用1か月目の効果と感想【1~3回目】

アトピーの新薬として登場したデュピクセントですが、新薬のため効果や副作用が心配ですよね。

2019年5月からは自己注射も開始され、治療を受ける人も増えてきている印象を受けます。

今回は、僕自身2019年1月から開始したデュピクセント治療の1か月目の効果や感想・副作用の有無を紹介します。

この記事を読んで分かること

・デュピクセントが効き始める時期

・1ヵ月目の副作用

・アトピー性皮膚炎の変化

・ステロイドの使用量の変化

デュピクセント治療の高額な医療費に関しては、制度で抑える方法をこちらの記事でご紹介したので是非読んでみてください。

ぺんた

デュピクセントの効果を紹介するよ!

デュピクセント治療前

まず、デュピクセント治療前の僕の状態を紹介します。

アトピーの程度

生まれつきのアトピーで、25年以上保湿剤とステロイドを併用して治療をしていました。いわゆるアトピーの標準治療というものです。

患部は全身(顔や頭も含む)で、肌は常に赤みを帯びていてパッと見ただけでアトピーさんだと分かるくらいでした。

ストレスや疲れが溜まると、特にひどくなり、年に1~2回ある一番ひどい時期は、

こんな風に、体や顔がかさぶただらけになっていました。

耳の上はまだカサブタになりきらずに浸出液がでています。

そんなアトピー生活を送っていたため、大学生のころにはアトピーの治療について学ぶためにの教育入院も経験しました。

入院中のアレルギーパッチテストの様子↓(このころは入院後半で比較的落ち着いています)

腕は足など見える部分にもアトピーの症状がでてしまうため半袖は傷が目立って着れないので、真夏でも基本的に長袖で過ごしていましたね。。。

ステロイド外用剤使用量

使用していたステロイド外用剤は、

体にはアンテベート軟膏、顔にはネリゾナ軟膏、頭にはアンテベートローション、保湿剤にザーネを使用していました。

使用してるステロイドはいずれも5段階あるステロイドの強さの中で4番目に強いものです。

一応、落ち着いてきたら、リドメックス軟膏(3番目の強さ)を使用していましたが、あまり出番はなかったです。

使用量としては、お風呂あがりに、ステロイドチューブ2本分(10g)をザーネを混ぜて全身に塗り、

顔はチューブの1/10程度頭は1/5程度を毎日塗っていました。

デュピクセント治療開始

そんな中、2019年1月からデュピクセント治療を開始しました。

デュピクセントを知ってから半年間は、副作用の不安や、高い薬価を払ってまでやるべきか悩みましたが、

標準治療でも改善しないのであればやってみる価値はある』という思いと、『アトピーから解放されたい』という気持ちから、デュピクセント治療の決断をしました。

1日目

初日の感想は、注射が痛い…ということでした。

今までに体験したことない感覚で、30秒くらいの時間をかけて薬剤を注入する際に痛みが持続します。

ですが、とても耐えられないというほどではなかったので、これから検討している人は安心していいと思います。

痒みに関しては1日目なので特に変化はなかったです。

帰ってからはいつも通り入浴後に保湿剤とステロイドをいつもの量しっかり塗りました。

これが初日の自分の顔の状態です。結構な症状がでてますね。

ぱっと見でもアトピーさんだな。と分かる状態です。

2日目~10日目

2日目から10日目までも、そこまで劇的な変化はありませんでした

しいて言えば、高い医療費を出しているので、アトピーケアに対する意識が高まり、

日々の生活や薬の塗り方がやや丁寧になりアトピーが多少よくなったのかな?というぐらいでした。

これも、ある意味でデュピクセントのおかげかもしれません。笑

とはいえ、顔や体もまだガサガサで、布団には枕には血がつくような状態でした。

これほんとに効果あるの?という不安がありました。

同じデュピクセント治療仲間でも最初の1週間は効果を感じにくく不安になっている方をかなりお見受けしました。

ステロイドの使用量も、デュピクセント使用前と変わらずチューブ2(10g)を全身に塗っていました。

副作用に関しては、結膜炎や過敏症反応(主にふらつきやめまいなど)が報告されていますが、

僕に関しては、特に体感がなかったです。

10日目~20日目

初回投与から10日が経ち、14日目に2回目の投与をした辺りです。

この時期からデュピクセントの効果を体感し始めます。

体はなんとなく痒いけれど、ひどくならないのです。

疲れ切って帰宅しケアを怠ってしまった翌日も、以前なら必ずひどくなっていたのに、前日の肌の状態のままを保てていました。

いつもなら血がでたりしていたのに、血がでない。朝、ひりひりとした嫌な痛みがない。と感動していました。

とはいえ、皮膚自体にはまだ赤みが残り、長い間治らないかさぶたなどは定期的に痒くなり、まだ治らず残っていました。

ステロイドも、急激に減らすのは良くないため序盤は前と変わらない量の保湿剤とステロイドを塗っていましたが、20日目に近づくにつれ徐々に減らしていきました。最終的に20日目にはチューブ1本も使わない程度(約2.5~4gになっていました。

https://twitter.com/Copengin_blog/status/1091664793772056576

副作用に関しても、相変わらずに体感はなかったです。

20日目~30日目

このあたりになると、ステロイドの使用はかなり減っていました

入浴後には、体全体には保湿剤だけで良いくらいになっており、ずっと治らずに残っているかさぶた部分にステロイドを塗っていました。

かさぶたはだんだんと小さくなっていっていましたが、まだ完全には消えていなかったです。ふとしたときや寝たときに掻いてしまっているのだと思います。

この時期は、朝起きて顔を洗うときや仕事着に着替えるときに、肌のすべすべ感を喜んでいました。

仕事着の白シャツに血がつかなかったり、ベッドや枕にも血がつかなくなりました。

また、親に「体綺麗になったね」と言われ始めたのもこのあたりでした。自分だけの体感だけでなく、他の人からみても明らかにアトピーの状態が良くなっているということが分かり、とても嬉しかったのを覚えています。

まだ全身的にかさかさはしているけれど、傷が全体的に消えつつあるという感じです。

状態は以下の通り。

顔自体の赤身は取れにくい(照明環境のせいでより赤く映っています)ですが、炎症自体は減ってきていました。

また、耳裏に関してはほぼアトピーがなくなっています。

体も、治りかけて出来ている細かな落屑や、小さなカサブタはありますが、おおむね良好です。

これは、素直にデュピクセントすごいな。と感心していました。

そして、肝心の副作用も、相変わらず体感なしといったところで、1ヵ月目のデュピクセント体験は僕にとってはメリットが大きかったです。

まとめ

個人的に、1か月目は不安と歓喜の月でした。

10日目くらいまではあまり痒みがなくなる体感がなかったので、これ本当に効果あるの?と不安になっていましたが、10日目以降の体の変化でかなり救われました。

投与前はデュピクセントに懐疑的な部分もありましたが、

僕の場合は副作用も特に感じずに、1か月目の終了時にはころっとデュピクセント賛成派になっていました。笑

ただ、同じデュピクセント患者の方で副作用の結膜炎を発症している方などもおられるようなので、あくまでも僕の場合、副作用がでなかったというだけで、リスクは十分に承知しておく必要があります。

以上で、1か月目のデュピクセントの体験レビュー紹介でした。

ぺんた

不安と歓喜の一か月だったなあ
でも効果があって良かった!

ぴよた

【追記】

デュピクセント2ヵ月目の体験レビューについてはこちらの記事をご覧ください。

また、デュピクセントに関する記事一覧はこちらからご覧いただけます!

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