アトピー性皮膚炎の新薬であるデュピクセント(デュピルマブ)を開始して5か月目になりました。
この5か月の間に自己注射が開始され、薬価の自己負担が減る人が増え、デュピクセントへの敷居も低くなってきました。
→参考記事:デュピクセント自己注射開始!薬価を減額する方法を紹介
そんな中、デュピクセントの情報を求めている方も多いだろうと思うので、
僕自身の治療開始から半年を目前にして、効果は持続するのか?副作用はあるのか?など、実際の体験をご紹介します。
・5か月目の部位ごとのアトピーの変化
・副作用の有無
・ステロイド使用量の変化
今までの体験レビューも紹介していますので、ご興味がある方はご覧ください。
→1ヵ月目、2ヵ月目、3ヵ月目、4ヵ月目
ぺんた
アトピー(肌)の状態
アトピーの状態を部位ごとに紹介します。
顔
まずは顔の状態ですが、おおむね良好です。
1ヵ月目のデュピクセント開始時点での状態がこちら↓
現在のアトピーの状態がこちら↓
完全に炎症がなくなったというような状態ではないですが、少なくとも日常的な辛さは感じない程度の症状です。
実は、デュピクセント開始してから一番効果が出ずらいのが、顔でした。
他の部位に比べてしっかりとケアしていてもこの程度の赤みは消えなかったです。
とはいえ、それでもこの程度なので生活に支障はほぼありませんし、かなり満足しています。
腕・足
腕と足に関しては、ほぼアトピーの状態はなくなっています。
去年のこの時期は、特に腕が炎症だらけで真っ赤になり、半そでのシャツを着るのが恥ずかしかったので、この改善はかなり嬉しいものです。
厳密にいえば、たまに痒くなることもありますが、血が出るほど掻くことはなく、その場だけ赤らむ程度です。(健康肌の人がたまにぽりぽりと掻く感覚。)
長らくカサブタになっていた部分の色素沈着や皮膚の盛り上がりも少しずつ治ってきています。
手・足先
手は割と綺麗ですが、たまに水ぶくれのような炎症がおきます。
手の甲はみての通り綺麗ですが、親指の付け根あたりがたまに痒くなります。
もともと昔からこの部位は痒くなりやすい部分だったので、その流れでこの程度の炎症は出やすいのかもしれません。
問題は足先です。
結構かさかさしています。
どうしても普段、デスクワークで靴下+革靴という環境なので蒸れやすく、帰宅後に痒くなって掻いてしまいます。
ただ、こちらも前までは、大きなカサブタになるくらい掻き壊していましたがそこまでには一回もなっていないです。
こちらは、日常的に蒸れなどをケアしてあげて対処するしかない。という印象。
胴回り(お腹・背中)
胴回りはお腹と背中で結構差がでました。
まず、お腹は割と状態が良いです。
たまに乾燥しますが、炎症は起きた記憶がありません。
次は背中ですが、一番乾燥がひどく乾燥しています。
ただ、これには理由があって、保湿がしずらい(同様にステロイド外用剤も塗りずらい)というのが大きく影響しています。
顔のようにデュピクセントの効果が出ないという訳ではなく、効果を活かしきれていないという印象です。
背中の保湿は、自分だけでは限界があるので自分以外の人に塗布をお願いして、保湿を十分に行っていこうと考えています。
せっかく高額なデュピクセントを使用しているので、アトピーの痒みから少しでも解放されたいですよね。
考察
以上の症状をふまえると、以下の考察ができます。
- 保湿しずらい場所が乾燥している。
- 末端(手・足)に向けて炎症が起こっている。
- 顔は完全には治りずらい。
やはり、デュピクセントを使用していても保湿は欠かせないと実感します。
体の末端に向けて炎症が起きているのは、足は靴下+革靴の環境、また、手は露出しているため保湿剤を塗ってもとれてしまい乾燥を起こしているのが理由だと思います。
顔の治りずらさも、露出している関係で保湿剤が取れやすいのが理由にあると思います。
個人的な問題ですが、顔を寝具にこする癖があるので、それもかなり影響しているかもしれないです。
副作用
デュピクセントの副作用には主に以下が挙げられています。
- 注射部位反応
- 結膜炎
- ヘルペス
結論から言うと、僕の場合は副作用は全く体感がありません。
僕はこの5か月間、一度も上記の症状は出ていないです。
ただ、同じくデュピクセント治療をしている人で結膜炎が出ている人は散見します。
ですが、それが原因でデュピクセントを中断した方は僕の知ってる限りでは居ません。目薬と併用して継続しているようです。
ステロイドの使用量
ステロイドの使用量ですが、デュピクセント治療前を比べると1/5から1/10に減りました。
治療前はチューブのステロイド外用剤(1本5g)を1週間で10本ほど使用していましたが、現在は1週間に1~2本程度の使用になっています。
ステロイドの種類自体も、
ステロイドの強さとして”強い””に位置づけられているアンテベート軟膏は使用しなくなり、”普通”に位置づけされているリドメックス軟膏を主に使用しています。
保湿剤は、以前と変わらずザーネを使用しています。
画像:ザーネ・アンテベート・リドメックス
脱ステ状態とまではいきませんが、ステロイドに依存していた状態からは抜け出せつつあります。
将来的には、デュピクセント+保湿剤だけで過ごせるようになるのが目標です。
まとめ
基本的に保湿が出来ていて露出の少ない場所は、デュピクセントの効果が最大限発揮されていてスベスベ肌に。
保湿できていないor保湿していても露出している場所は、効果薄い。とはいえ、治療前と比べるとかなり炎症は少ない。
といった感じです。
デュピクセントの製薬会社であるサノフィが公表している資料でも、「保湿外用剤を継続使用すること。」と説明しているため、保湿は重要であることが分かります。
せっかくなら、保湿を丁寧にしてステロイド使用を限りなく0に近づけたいですね。
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