生まれつきアトピーの自分が30歳の今思うこと

生まれつきアトピーで、重症で大学を休学したり、大学病院に教育入院をしたり、アトピーの併合で円形脱毛症が起こったりを経験してきました。

そこからデュピクセントに出会って4年。自分がアトピー患者である意識がかすかに残る程度で、普通の人間的な生活を送れるようになりました。

卵アレルギーがあり、大阪旅行で間違ってウズラの卵の串揚げを食べたら翌日ゾンビにみたいな顔で泣きながら帰った日もありましたが、いまは卵を少し食べても何の問題もありません。

アトピーがいつひどくなるか分からないから友達と遊ぶ予定を立てるのも苦手でしたが、いまは何の不安もなく予定を立てられます。

デュピクセントをはじめとした新薬については、人によって様々な考え方や金銭事情などで打つ打たないの選択は変わってくると思いますが、今を生きている私たちにとっては選択肢が増えたこと自体がとても良い時代といえると思います。

今、新薬はいらないと思っている人でも、気持ちが変わったり、もし死ぬほど辛ければ新薬に頼ることができます。

あらゆる病気には薬があり、頭痛なら頭痛薬、心の病なら精神薬など、それらを飲むことが悪いって思う人は少ないと思います。

だから、アトピーには薬(新薬や外用ステロイド)を使うのは当たり前だと思います。

どうしてもアトピーというと、生活習慣だとか食べ物だとかが原因と言われていて、それらを改善すれば治る!みたいに言われているけど、

でも、普通の人たちを同じ生活をして、アトピーの症状が出るなら、それはもうお薬使って直して良い病気だと思いますよ。

だって普通の友達と普通の生活を送りたいですよね。

アトピー=生活習慣の乱れ!食生活の乱れ!

って固執しなくていいんですよ。自分が悪いとか思わなくていいんですよ。

頼れるものがあるなら頼ればいい。

自分で自分を縛っちゃだめです。

自分の20代まではアトピーの悪化は自分のせいと思うことが多かったですが、30歳になってやっとこういった気持ちになることができました。

生活習慣や食生活の改善がうまくいかずにアトピーに苦しんでいる人、自分を責めてしまう人は頼れるもの(新薬)に頼ることも選択肢にいれてみてください。