アトピー性皮膚炎治療の新薬として登場したデュピクセントについて、実際に体験した2か月目のアトピーの変化をご紹介します。
2019年5月からは自己注射も始まり、皮膚科にいくとデュピクセント用の手提げかばんを持っている方を見受けられるようになり、患者数が増えているのを実感します。
1ヵ月目の体験はおおむね良好でしたが、2ヵ月目の状態はどうだったのか詳しくお伝えします。
・1ヵ月目振り返り
・2ヵ月目の痒みの変化
・2ヵ月目のステロイド使用量
・副作用の報告
・生活の変化
1ヵ月目の体験レビューを詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
また、ネックになる高額医療費の解決案はこちらの記事をご覧ください。
ぺんた
ぴよた
はじめに
まず、1ヵ月目の振り返りを簡単にします。
効き目
デュピクセント投与1~10日目はほぼ変化を感じず今まで通りのアトピー生活を送っていましたが、10日くらいから効き始め、20日あたりからは掻きこわして血がでるということがなくなってきました。
体の傷が全体的に消えつつあり、自分以外の人の目から見ても症状がよくなった状態でした。
ステロイド外用剤使用量
ステロイドは、5段階ある強さのうち4番目の強さであるアンテベートを全身にチューブ2本分(10g)を保湿剤に混ぜて塗っていましたが、
1ヵ月目の終盤には、しつこく残っている瘡蓋にのみ塗っているという状況でした。
使用量としては、1/10くらいの量になっていました。
副作用
副作用に関しては、1ヵ月を通して全く体感なくすごせていました。
副作用の種類や体感に関してはこちらの記事で体験レビューを詳細にしています。
(※デュピクセント治療から4ヵ月時の記事になります。)
2ヵ月目の治療効果
それでは2ヵ月目の体験を紹介していきます。
痒み
まず、痒みからですが、2ヵ月目の痒みは、1ヵ月目の20~30日目とほぼ変わらない状態が続いています。
変わらないといっても、かなり良い状態をずっとキープできているという意味なのでかなり好印象。
体にあった炎症も徐々に消えていき、1ヵ月目の時に症状(赤み)が出ていた顔の皮膚も綺麗になっていきました。
ただし、体とは違い顔の症状は波が結構激しいです。良くなったと思ったら炎症が再発するということを繰り返しています。
それでも、症状の波があるとはいえ、デュピクセント治療以前のような表情を変えるだけで皮膚に痛みがでるような酷さは一回もありませんでした。
また、仕事疲れから風呂に入らずに寝てしまった日の翌朝も、寝たときの同じ状態で起きられるようになっていました。
これにはとても感動しました。
ひどくならない。
という実感はとても感動的です。
今までは、風呂に入らず保湿や薬を塗らずに寝てしまうと、必ず夜中に無意識に掻いてしまっていましたが、まったくそういう状態にならずに、朝を迎えることができいます。
朝にアトピーの症状が出ていると、精神的にも肉体的にもダメージが大きかったですが、それがなくなったことで気持ちに余裕が生まれました。
今までも、一時的に数日間だけアトピーの症状が良くなった経験が数回あるのですが、ここまで長い時間良くなった経験は初めてなので、かなり嬉しい体験です。
ステロイドの使用量
ステロイドの使用量もデュピクセント治療前の1/10くらい量で問題なく乗り越えられています。
具体的な量でいえば、1日に5gチューブの1/4くらいを使うくらいです。
また、ステロイドの種類も強いアンテベートから、1段階弱いリドメックス軟膏へシフトしています。
(上が今まで使っていたアンテベート、下が現在使用しているリドメックス)
ステロイドに依存している状況からは抜け出せています。
ステロイドを長期に渡ってしようしていると肌は薄くなったりという副作用がでてしまうため、デュピクセントでステロイドから抜け出せることに関して、自分の中での一定の満足感があります。
アトピーに縛られない生活
デュピクセントを開始してから大きく変化したことがあります。
今までは、友達から「来週、ご飯に行こう」と誘われても、
””アトピー酷かったらどうしよう。””
という気持ちが先行して、予定が空いていても快諾することができませんでした。
実際に、予定が全くない日にアトピーを拗らせてしまい、適当な理由をつけてドタキャンしたことも何度もありました。
それが、デュピクセントを打ち始めてからは、快諾できるようになってきました。
そして、ドタキャンすることもなく、充実したプライベートを過ごせています。
これは、僕の人生でかなり充実度をあげました。
アトピーのない健康肌の人の生活をこの歳になって追体験できている感覚でとても新鮮です。
余談…ヘルニアの発症
このころ、腰のひどいヘルニアになってしまい、3~4日間まったく動けない日がありました。
トイレにも這いつくばっていくような3~4日だったので、風呂もろくに入れず保湿も薬も塗らず横になっていましたので、そのときはさすがにカサカサとしてしまいました。
デュピクセントをしていても、保湿はする必要はあるのでこのカサカサの症状が出てしまうのも仕方ないな。という感じです。
とはいえ、3~4日風呂に入らず、ケアもしていない状況で、肌がカサカサする程度で済んでいること自体が奇跡のような状態です。
副作用
副作用に関しても、1ヵ月目と同様にまったく体感がありませんでした。
主な症状であるふらつきや結膜炎、注射部位反応(注射した部分に腫れやかゆみが生じる)も全くなく、アトピーの改善のみを感じることが出来ています。
人によっては結膜炎などになっている方も見かけますが、それでも目薬を併用してデュピクセント治療を続けている方がほとんどで、副作用で中断するといった人は、自分の知る範囲では見かけません。
副作用は、怖いものですがそれほど心配しすぎなくても良いのかもしれない。と個人的には感じています。
まとめ
2ヵ月目は1ヵ月目の後半の症状とほとんど同じで、良い状態がずっと続いていました。
『ひどくならない。』という今までにない実感を得ることができ、健康肌の人の人生を追体験している気分になりました。
基本的には保湿をしっかり続けていたこともあり、ステロイドは1/10くらいの量に減っており、ステロイドへの依存もなくなりつつあります。
ステロイドを塗る時間の短縮や、体への悪影響が減ったという点でもとても生活の質が良くなったという実感があります。
ただそんな中でも、ヘルニアを悪化させてしまい、保湿を含め全くアトピーのケアができなかった体験をし多少のカサカサが出てしまったので、
デュピクセントをしていて肌の状態良好だとしても、お風呂で汚れや皮脂を洗い流すことや、保湿を行うなどの基本的な肌のケアは重要であることを身をもって体験しました。
追記
3ヵ月目の記事を追加しました!こちらの記事を参照してください。
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