社会人であれば、うつになった人が身近に一人はいるんじゃないですか?
僕も鬱になって会社にいけなくなった一人です。体調に異変が起きてからずっと、これはうつ?いや甘えかな。なんて思って悪化してしまいましたので、まさに今、うつなのか?甘えなのか?で悩んでるかたに、それは甘えではないよって話を届けたいと思います。
体に異変?が起こった。
ぼくがうつになったのは、入社3年目のことでした。僕は中堅IT企業で働いているのですが、数か月単位でいろんな職場を転々とする働き方をしていました。朝、8時におきて電車で出社することもあれば、朝6時におきて1時間半運転して出社することもありました。
それだけであればまだしも、職場が変わるということは人間関係も一変するということです。もともと内気なぼくは数か月かけてやっとコミュニケーションとれてきたと思ったら、また新しい人たちと関係を築かなければいけないという環境にありました。
また、仕事でつかう技術も、職場ごとに全く違うものでした。それらを一生懸命吸収しようと仕事をしていても、マスターするまでの期間を迎えるまでに他の職場にいくことが多かったです。
そんなある日、また新しい会社に移動になりました。その会社は、日本の大手総合家電メーカーでした。
ぼくはそれまで、4社ほど経験していましたが、そこまで大手の会社にはいることは初めてでした。働き始めて驚いたのは、とても合理的な働き方でした。人間的な余白がなく、機械のように仕事をこなさないといけません。また、一緒にはたらく方たちも、自分のことに精一杯でコミュケーションを取り合うような環境でなかったです。
その働き方が僕にあわなかったのか、ある日、出社中の電車で胸か締め付けられるような感覚になりました。
異変?を我慢し続けた
胸が締め付けられるような感覚があったものの、寝不足かな?と思ってそのまま出社する日々が続きました。
そうすると、他にもどんどん体の異変が起こったのです。主な症状としては、
- 胸の締め付け
- 寝つきが悪い
- 早朝に目覚める
- デスクに座るとなぜか泣けてくる
- 激しい動悸
- 自信がまったく湧いてこない
このような症状がつぎつぎに起こりました。
ただ、この段階でも僕は、甘えじゃないか?と自分にムチを打って出社し続けました。
職場の人からも、大丈夫?と心配されるほど、心神喪失していました。ですが、大丈夫?と心配されても僕は、大丈夫。と答えていました。
ついに限界がくる。
そんな状態になってから、2週間ほど経って、ついに限界がきました。
朝、いつものように本来起きる時間よりもだいぶ早い時間に目が覚めてしましいました。
携帯をながめては、あと1時間で用意しなきゃなどと考えては、つらくなってを繰り返していました。そして、用意しなくてはいけない時間になって、とりあえず起き上がり着替えて、歯を磨いてひげを剃り顔を洗って、あとは家をでるだけだ。となったとき、
どうしても玄関から出られません。ため息を何回もついて、その場から動けなくなりました。動いたら最後、あのつらい職場が待ってる。と考えると動けなくなりました。
そして、僕は諦めました。その日は、残った勇気を振り絞って会社に休むと連絡をいれ、ベッドに倒れこみました。
一日休めばなんとかなるかな?なんて淡い期待を抱いていましたが、次の日も、まったく同じことが起こりました。その日も休み、メンタルクリニックに行きました。
先生に、自分のことを半泣き状態で話すと、
「それは鬱だよ。一か月休みましょう」と言われました。
その場で診断書をもらい、次の日、本当に最後の勇気を振り絞って上司に、お休みの連絡と、今日会えないか?と電話しました。
実は、上司には何度か相談していたこともあり、上司もなにかを察したようでした。
お昼時間に上司にあって、診断書をわたし、お休みにはいりました。上司は気にするなと優しく接してくれました。
上司に合うときも駅で涙がこぼれていました。
なにをするにも仕事が絡むと涙がこぼれてきていました。
今思えば…
今思えば、あきらかに体に異変がありましたし、仕事なんてできる状態じゃなかったです。
でも、働いてるときは、責任感や将来への不安があり休むことができず。また自分は甘えてるんじゃないか?と考えてしまいます。
はっきり言うと、そんなことありません。体に異変が出たら、それは甘えじゃなく、うつの症状が出始めているのです。
無理して働いて、限界がきて会社にいけなくなると、下手したら再度働けるようになるのに何年もかかるかもしれませんし、働けるようになっても心の傷はなかなか消えません。
もし、今、うつなのか甘えなのか、悩んでいてとてもきつい毎日を過ごしているのであれば、勇気をだして、上司に相談してみることや、メンタルクリニックにいって医師に相談してみてください。現状をすこしでも良くなるきっかけが起こるかもしれません。それでも、きつい場合は、思い切って休むという決断をしましょう。
僕は実際に休職をし、プロジェクトからいきなり抜けましたが、いま、同じ会社で働くことができています。休職になったときは、もうダメだ。この会社にいられない。という気持ちになりましたが、案外、会社側はそのような対応に慣れていたりします。そういう人を受け入れる体制も整っていたりするかもしれません。
とにかく、うつかな?甘えかな?と悩んでいるときは、一人で抱え込まず、勇気を振り絞って相談・休むという行動をとってみましょう。